真面目と真剣の違いについて

何が違うのか、ちょっと気になったので調べてみた。

とりあえず、手始めに手元にあった電子辞書に入ってる大辞林で引いてみると

真面目
1,うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。また、そのさま。
2,真心のあること、誠実であること。また、そのさま。

真剣
1,本物の刀剣。木刀や竹刀に対していう。
2,まじめに物事に対するさま。本気で物事に取り組むさま。

なんですか?これ。
堂々巡りですやん。
というのが第一印象なわけだが、細かく見ていくと違いがわかってくる。

真面目の説明には「誠実」という言葉が使われている。それは、うそやいいかげんなことがないっていう所とも重なる。
一方で、真剣には「誠実」に値する言葉が使われていない。元が「本物の刀剣」っていう意味だから、お遊びでやってるわけじゃない、っていうのが派生して今の用法になったのだろう。

というわけで、意味の違いを意訳を含めつつまとめると、
真面目→真剣+社会的に認められているような(既存のシステムや概念を揺るがさない)精神性。素直さといえるかもしれない。
真剣→何か特定の物事に100%近いエネルギーを注ぐこと。遊びではなく取り組んでいること。
って感じになるんじゃないかな。

そうなると、「真面目に怠ける」は不可能だけど、「怠けることに真剣になる」は可能になる。
例えば、テスト勉強の際に、真面目な人間はとにかく勉強する。長い時間かけて、いわゆる正攻法的な手法でもって勉強をする。長い時間かけて勉強することは一般的に評価されることだし、結果が出れば「努力が報われた」という感覚を演出することができ、やっぱり評価される。
しかし一方で、真剣な(この場合は勉強が面倒なので楽をすること、怠けることに、と仮定する)人間はできる限り最小の努力で最大の結果を出そうとする。だから、どうやれば楽に良い結果を出せるかを模索する。そして、勉強にかける時間は真面目な人間よりもずっと少ない。勉強に時間を割かないことは一般的にはよく思われない。でも勉強自体は効率的なので、結果はちゃんと出る。

怠けてる人間がそれなりの結果を出すと、真面目な人間が不憫だから、云われのない非難を受けるかもしれない。でも、怠けても(勉強時間が少なくても)結果の出せる人間は真剣に怠けているのだから、本来ならば真面目な人間と同じくらい、評価されてもいいはずなんだけどねぇ。もちろん、真剣じゃない怠け者はただのクz(ry

はい、というわけで、自分は真面目になる気なんてさらさらないが、真剣でありたいなあとか思ったりするわけです。特に怠けることとか、楽することとか、好きなものに対して。いつも自分で考えて行動して、ちゃんと納得できる結果を出したい。人生なんてあっという間なんだから、何事も時間をかけずにこなしたい。ギターだって最小の努力で最大の結果を出せれば上達は早いでしょ?

なんか、この記事書いてると、真面目って侮蔑の言葉なんじゃないかって気がしてきた。真面目系クズとか、もはや二重にディスられてるじゃん、みたいな。
ああ〜最後の最後で毒を吐いてしまった…