高校2年の時に買って、ずっと第一線で活躍してくれていたイヤホンが、ついにお亡くなりになりました。

Etymotic Research社の「ER-4S」

片耳消失…
買った当時は2万5千円くらいしたけど、今は1万7千円くらいになっている。超ロングセラー。

当時、いいイヤホンないかなーとか思って、あれこれと探していて見つけた一品。元は補聴器メーカーだったEtymotic Researchが、補聴器関連で持っていた技術を使って作った、「最も正確な音を奏でる」イヤホン。
確かに聴いてみると、非常に繊細な音で、分解能、解像度が高い。高音は非常に綺麗で、よく少ないと言われる低音域も、ベースの質感の違いを正確に表現してくれるし、必要十分だ。

屋外で音楽を聞くときは、決まってこれを使っていた。タッチノイズが気になるが、遮音性がバカみたいに高いので、電車(特に地下鉄)の中とか、これで音楽を聞いてる時のほうがずっと耳にやさしい。外した瞬間に、外の音がうるさくてびっくりする程だ。

曲制作の時のモニターにも使っていた。リスニング用に使ってる、GRADO社「RS-1」では見つけられない粗も、ER-4Sは正確に表現してくれた。iPhoneiPadで聴いた時も、「iPadの方が音がめっちゃクリアやん!」と気のせいなんてレベルじゃない差をちゃんと表現する。

そんな、イアホンとして完全無欠を誇っていたER-4Sも、2週間前くらいから左耳から音が出なくなった。接触の問題らしく、両耳から音が出るポジションにコードを固定して無理やり使ってたけど、1週間ほどで左側から完全に音が消えた。
さすがに5年も持てば上々だと思うし、買い直そうと思えば、2万もしない。大学生となった今ならそれほど大した額じゃない。
それでもなんだか無性に悲しかった。思い返しても、愛着を持って、5年近くほとんど毎日使っていたものって、他にはないんじゃないかなぁ。

そんなわけで、ER4Sは今日届いたSONYのCD900STとエティモのhf5に後を継いでもらってお別れするとこになった。

5年間ありがとう、ER4S。