人を見た目で判断するのは、必要悪です。

あなたは人を見かけで判断する人間だろうか。
人の内面は外見に表れる、だの、その人の内面は見れば判断できる、などと宣言する人を、「第一印象では」私は信用していない。
なぜなら、そういった人は思い込みや先入観をいつまでも取り払わないことが多いからだ。

例えばこんな感じだ。
A「お前ってさあ○○っぽいよね(○○とか好きでしょ)。」
私「いや、別にそうでもないよ。むしろ△△かな。」
A「嘘だぁ〜 絶対に○○だって。」

私も人を見かけのイメージでその人の内面を判断することがある。むしろそのほうがずっと多い。しかし、外見だけで、第一印象だけで、他人の人格を判断することは正しいのだろうか。

・・・
人は見た目が9割、らしい。そういうタイトルの本もあった。私はその本を読んだことがないので、その題がどういう意図で付けられたのかは知らない。でもそのとおりだとは思う。
なぜならば、一生のうちに出会う9割の人間は、その人の内面を深く知らない程度にしか付き合わないからだ。出会うすべての人に対して、内面まで深く知ろうなんて、到底無理な話だ。だからこそ、我々はパッと見で、人を判断せざるを得ない。第一印象だけで、その人の性格を推し量り、対応する必要がある。この感覚は、接客のバイト経験等があれば理解してもらえると思う。
見た目に気を使う必要性は、そうやって発生する。そのことを処世術として理解している人は、「どのように自分を見せるか」を考えながら着る服を選び、髪を整え、アクセサリーを身に纏う。ジェスチャを工夫する。他人に自分をよく見せる技術を持っている人は得をする。逆もまた然り。
そう、人は見た目が9割と言われるのは、それだけ浅い付き合いの人が多いからである。

では残りの1割はどうだろう? 1割の彼・彼女らはお互いの内面まで知るほどに深く付き合う人たちだ。
あなたの親友を想像してみてほしい。もしいないなら「創造」して考えてみてほしい。彼・彼女がどういった人間かを判断するのに、見た目はどの程度役に立っているだろう。「ああ見えてあいつは〜」といえるような要素をたくさん知っているはずだ。人は見かけによらないものだ。 酒飲んで話をする程度でも、見た目とのギャップって色々と出てくる筈だ。 だからこそ、誰かと腰を据えて話すのは楽しいのである。

それ故に私は、人を見た目で判断することは必要悪だと主張したい。ホントはしないほうがいいし、そのほうが楽しいんだけれど、見た目で判断しないとどうにも立ちゆかないのである。

ちなみに私は「尽くイメージと違う」とよく言われます...