ドコモが独自OSを来年導入に関して雑感と今後のシナリオ予想

今自分は実家に絶賛''寄生虫''なわけだが、今朝の読売新聞トップには目を疑った。まじですか、ドコモさんよ。

読売新聞 「新OSのスマホ、ドコモが来年にも発売へ」
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20121229-OYT1T01026.htm?from=top

テキトーにまとめると、
docomoiPhoneとかAndroidだと、ウチらのできる事が限定されてるから、サムスンとかと共同開発している「タンゼン」っていうオープンOSを来年発売したいなあ」
ってところだろうか。

概ねアプリとか機能拡充とかが終わって、スマートフォン市場がいい感じに成熟したタイミングって、新規参入するにはもう遅いんじゃないか?。iPhoneAndroidが霞んで見えるくらいの機能を積んでれば話は別だけれど。アプリは開発者がちょこっとプログラミングをいじれば、簡単に流用可能ですっていうならアプリの面も問題ないのかなあ?いずれにしても、ユーザーの利益よりも、手前の利益優先するっていう腹が見え見えだから、この報道を見る限りは鳴かず飛ばずになりそう。

そんなわけで、タンゼンを導入すると仮定した時の、docomoの戦略を予想してみる。

docomoiPhone5の発売以降、純減を記録するなど、厳しい状態が続いている。日経が「docomoiPhone販売するかも」といったい何回目かわからん報道をして、株価が少し変動したり(SBよりKDDIのほうが下落してたのは何故だ?)。
ただ、今回はdocomoも「ガラパゴス生態系」を維持していたら、ジリ貧になるとようやく腹をくくって、iPhoneを発売する方向で戦略を練っているのではないか。docomoiPhoneを取り扱うとなると、アップルからの販売ノルマがめっちゃきつくなるらしく(まあ足元見られてるわけだし)、今のままiPhoneを発売したら「ガラパゴス生態系」はiPhoneっていう外来種に完全に破壊されてしまう。
そこで、生態系を隔離、維持するために目をつけたのが「タンゼン」なんじゃないかなあと。iPhoneに自社の収益モデルを多少崩されても問題がないようなプラットフォームとして、「iモード2.0」としてタンゼンを導入するような気がする。
間違ってもiPhoneの代替品にはしないだろう。もし、そうするようだったら、docomoの社員さんはさっさとKDDIとかに転職したほうがいいかもネ。

今のdocomoは契約者数が6000万人超いて、広大な3Gエリアっていう遺産があるだけに、黒字でうまくいっているようには見えるが、ベクトルとしては将来のシャープやパナソニック候補の筆頭に見える。LTEのエリア網も、KDDISBMよりずっと前からやってるのに全然広がらないしね。LTE→(ホンモノの)4Gへ移行していった時、どうなっているやら。
確かに手を打つなら今しかないっていうのは、すごくよく分かる。でもユーザーサイドとしては、今回のニュースによって起こる変革は、なんの得にもならなそうだ。今の状況でiPhoneを導入しても、3Gエリアが広いこと以外は特にメリットがなくなってきている(そのエリアも2年くらいでSBMに追いつかれそう...)。

とりあえず続報に期待ですかね(当たるといいなあ〜)。