ノイズは「友達」

就活とかしてたらブログ更新がおざなりになってました。
実際に仕事はじめたらもっと忙しいんだし、これじゃいかんなーとか思っております。
週に何回も更新できる人ってすごいんだなーとかも思ったりなんかしたり。

今回はエレキギターとノイズの関係性について書いてみる。

ノイズっていうと、一般的には出てはいけないもの、少なければ少ないほどいいもの、として邪魔者扱いされる。確かに音楽を聴いてて「サー」、「ザー」、「ブチッ」とかいう音が目立つと、勘弁してくれっていう気持ちになる。一つの「音楽」として聴くときには無い方がいいのかもしれない。

ただ、エレキギターに関していうと、ノイズはあって当然、むしろなくてはならないもののように感じる。

というのも、エレキギターの原理は、弦の振動をピックアップが拾い、音の信号をアンプが電気で文字通り「増幅する」ことによってあの音が出るようになっている。
アンプには「ゲイン」というスイッチがあり、これを大きくすると出力の音が増幅されていき、許容範囲を超えると音が歪み、これがそのまま「オーバードライブ」とか「ディストーション」と呼ばれるサウンドになる。
つまり、音を電気の力で増幅させ、あろうことか音を許容量以上に出力することで、エレキギターは固有のサウンドを表現している、ということだ。
音を電気の力で無理やり大きくすればノイズが発生するのは当然だ。ディストーションエフェクターを使って出力を底上げしても同じようにノイズが発生する。ヴァイオリンやピアノは音を出すのに電気を使わないから当然こういうノイズはない。

エレキギターの演奏法でもノイズを活用したものがある。
例えば、カッティングという、弦の上に軽く指を乗せた状態でピッキングをすることで「チャカチャカ」ていう音を出す奏法がある。あのチャカチャカ音は音程のない、ノイズといっていいものだが、カッティングはエレキギターを演奏する上で最も重要な奏法の一つである。
ディストーションかました状態で、弦をピックで擦って「ギュイーン」っていう音を出すスクラッチ奏法も同様だ。あれもただのノイズでありながら、お手軽でカッコイイ音を出せる。
フィードバック奏法もそうだ。アンプから出た音を再び拾うのは、マイクでは厳禁だが、エレキギターでは立派なテクニックである。

以上のように、エレキギターとノイズは切っても切れない関係にある。上手いギタリストはノイズの扱いが上手いのだろう。
史上最高のギタリストであるJimi Hendrixはこういったノイズの扱いがとても上手かった。ノイズを立派な「音」として演奏の中に取り入れていた。彼が史上最高といわれる所以もそこにあるのかもしれない。
個人的には、ディストーションかました状態で何も弾かないときにアンプから出る「ジー」っていう音が結構好きだ。いい音を出せるセッティングの時は、アンプ由来のノイズ音もいい音になる気がする。
エレキギターを弾くならば、ノイズとどう付き合っていくかが重要になるのだと自分は思っている。